マットな日々。in Melbourne

趣味と哲学とメルボルンレポート

ブログを書く目的を自分なりに再確認するための独り言のようなもの。

最近好きなもの。緑のガラス瓶。

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思考整理の備忘録

意を決してオーストラリアに渡航してから1年と3ヶ月近く経ちました。

 

環境の変化に伴い自分の中身の変化が著しくなりました。若いから尚更なのでしょうか、価値観が変わり、自分の人生に思うこと、求めるものも徐々に変化しています。

 

そもそもこのブログは僕の人生の変遷を記録するために開設しました。

 

当初考えていたこと

渡航を決意した当初の僕は、航空操縦学を専攻できる大学に入るつもりでした。

簡単に言うと、僕はエアラインでパイロットになるために、飛行機を操縦する訓練を受けられるような大学に入るつもりでした。日本にも同様の学部がある大学は存在しますが、

  • 授業料がさほど変わらない
  • 実機訓練はいずれにせよ英語で行われる
  • 今後のキャリアを見据えると英語圏で働けるくらいのスキルは欲しい

以上の点を考慮すると僕にとっては留学は必要なものだったというわけです。

 

しかし、今では僕はビジネススクール (MBAではなく学士)の生徒です。

 

パイロットを目指すことをやめたわけではないです。

 

理由はたくさんあります。

 

何故?と人に聞かれる度、満足のいく説明ができないので理由を整理してみます。

 

何故パイロットになりたいのか?

 必ず人に聞かれます。

 

空が好きだから。空を飛ぶことに今でもワクワクするから。

 

そして飛行機が好き。コックピットも好き。外から見ても好き。

 

空港の送迎デッキででっかい旅客機が飛ぶ瞬間はいつだって感動します。どうしてあんなでっかい機体が飛ぶだろう?と。

 

あれを自分の手で動かす仕事がしたい。

 

逆に言うと、パイロット以外の職業は考えられなかったわけです。

 

大学の専攻を変えた(入学する前に進路変更した)理由は?

 パイロットになる方法はいくつかあります。

僕が検討していた方法は大学で航空操縦学を学んで航空会社に就職、もしくはそれ以外の学部に入って卒業後に航空会社にパイロット訓練生(会社が訓練費をもつ)として就職する方法。(倍率はものすごい)

 

僕は後者の選択をしました。

 

主な理由は

  • 学費
  • 価値観の変動
  • 凄まじいスピードで変化する時代
  • AI

航空操縦学部の学費は訓練費込みで相当な金額になります。

 

オーストラリアに来て、考えること、好むもの、大げさかもしれないですが人生観まで変化しつつある自分を自分で観察してきました。

 

目まぐるしく変わる自分を見て、4年後に僕が同じものを見ていると言えなくなってきたのです。

 

大学教育はいわゆる未来の自分への自己投資。

 

一つの方向に焦点を絞り、かつ同じモチベーションを保っているか怪しい自己投資よりも、ビジネスという広いフィールドに進むことのできる選択肢の方が僕にとっては賢い選択でした。

 

それから、AI(人工知能)

 自動車、電車はすでに完全な自動制御が導入され、実用化に近づいています。地上の自動化のあとは空。

 

空に関しては少し事が慎重に運ばれている気がしますし、僕自身コックピットが無人になることはしばらくはないと考えています。

 

しかし遅かれ早かれ操縦士が一人になる可能性はあるというのが僕の考えです。

 

事実、現在の旅客機は大半が自動操縦です。

AIがもっと進化して、5Gが導入され圧倒的な通信速度がインストールされれば人員削減によりパイロットの数の問題も解決するかも知れません。

 

 

 

そして、もう一つの理由は 

 

 仕事への信念。

 留学をして海外の大学に進学しているわけですが、僕は日本が好きですし、卒業後は日本で働くつもりです。

 

そして、何らかの形で社会を良い方向に変えていくための一員として貢献したいと思うようになりました。

 

仕事として社会にフィードバックすることを踏まえて、僕にはパイロットという職業にどんな思いを込めて仕事をすることができるだろうか?と問いかけました。

 

 僕がエアラインパイロットに求めていたのは社会への貢献や人々を喜ばせることよりも、僕自身が空を楽しみ、飛行機を操縦することに満足するためだったのです。

 

そんな人間が何百人もの命を預かって空を飛んではいけないと思うのです。

 

 今の僕にはその職業にプロフェッショナルとしての信念が見出せないのです。パイロットの人員が不足しているのは事実ですが、目指している人は沢山います。

 

不足の原因は育成過程に時間がかかるだけなのです。僕がやらなくてもやりたい人は沢山います。

 

最後に

僕がこの先何らかの会社に雇われるのか自分で新たなビジネスモデルを創るのかはその時になってみないとわかりませんが、この大学生活は消費者から生産者になるまでの猶予期間としてあらゆるものに触れ、刺激を受けて力を蓄えることに取り組んでいきたいと思います。